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秋袷の巻 --- 2003/09/01
| 1 秋袷襟きつくなる四十路すぎ 腰・秋
2 紅葉浮かびし岩風呂ひとり め・秋
3 銀杏のはぜる音する祖母の居間 蓬・秋
4 あれやこれやとうれしい知らせ 黒・雑
5 一筆を添えて菓子折り包みけり 風・雑
6 今日のよき日に入れ歯間に合い す・雑
7 初雪や坂道多き町に住み 黒・冬
8 息白き頬胸熱くする 腰・冬
9 冬座敷障子に映る影二つ す・冬
10 ポップコーン買いヒッチコック見て 腰・雑
11 目覚めれば黒猫踊る尾根の上 黒・雑
12 辻の地蔵のよだれ掛けゆれ す・
13 花日和老婆三人坂登る め・春
14 山菜摘みて熊に会いたり 黒・春
15 しゃぼん玉蜂蜜の色の夢溶けて 腰・春
16 昨日の夜は何食べたっけ す・雑
17 幼少に仕込まれし芸身を助け 腰・雑
18 旅芝居にて女形にもなる め・雑
19 滝しぶく打たれたる人声張りて す・夏
20 神輿陣取る緋鯉の背中 腰・夏
21 炎天下塗り残しあり日焼け止め め・夏
22 洗面器打つ雨漏りの音 す・雑
23 新しき袋縫いしは夜明け前 黒・雑
24 大黒さまよお待ちどうさま め・雑
25 泡盛の杯交わしおり秋の夜 風・秋
26 雨傘持ちて月を待ちぬる 黒・秋
27 サフランやどこか遠くへ行きたき日 腰・秋
28 白絹染める指も染まりて す・雑
29 絵葉書の猫抱く少女あどけなき 風・雑
30 紅き唇何を語るか め・雑
31 朝の庭心映せし初氷 黒・冬
32 猟銃の音すべて無に帰す 腰・冬
33 焼けた空影落とし行く寒がらす す・冬
34 留守番の小僧供物をせしめ 腰・雑
35 足の指涙で描く滑走路 す・雑
36 小さき団子包みて送る 黒・雑
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