| ちょっと気になったこと、と千葉のこと
「もののあわれ」というのは、いつか自分も死ぬのだということを知っているからこそ感じるもので、人間以外の動物はそう言うことを考えたりしない。寂しさとか、悲しさとかそういうものはない。と、いうことを車谷長吉さんは文学界の中で語っていて、そう語っていたのはどこかの大学の講演でなんだけれど、それを文字にして文学界で載せて居るんだ。「私の文学論」とかいう題名で。それを読んだときすごくささくれるものがあったのだけれど、それを越えて圧倒するパワーのようなものを感じて、ちょうどいい長さなので、毎晩飽きずに読んで寝た。で、そうするうちに、とうとうささくれの方が勝って、なんだよお、おかしいじゃないか、ぜんぜん。ということになったので、そこのところのことを書いてみようとしたんだけれど、どこがどうおかしいかとか、どう壊れているかということを書くなんて、しんどいと思ったのでやめにします。でも、ふたつだけ言います。
動物は自分の死期を感じることが出来ると思う。感じないうちに死んじゃうこともあるけれど。どんな形にしろ、いずれは死は訪れるものだけれど、それを今ではなくていつかという言い方で、先に置いて、つまり、死は先の方にあって、「いつかは死ぬということを知っている人間」という言い方は、なんかのんびりしている気がする。いつまでもあると思うな親と金、とはよく聞くけれど、そんなのはぜんぜんのんびりした話しで、死は隣にあって、今ここで、の次の瞬間に足下をすくわれているかも知れないのに、「もののあわれ」とはいつか死ぬということを知っているから、ではなくて、次の瞬間に死んでいるかも知れないから、なのではないかと思った。読んでない人にはわからないかも知れないけど。
もう一つは、動物についてなんだけれど、私は動物が嫉妬するということに気がついて愕然としたことがある。なぜ嫉妬するのか。嫉妬というメカニズムを考えれば、人間を説明するときに動物を引き合いに出すことのかなり難しいことに気づくと思う。すごく平坦な発想になるし。擬人化を俳句の世界では嫌うらしい。小説の世界でも、ちょっとは許されるけれど、童話とか、まあ軽いものという具合に、特別の場所に置かれてしまう。ファンタージィとかとか。言葉で通じ合うことがない動物と人間では、言葉が商売道具の人たちに一段低く見られるのも仕方がないのかも知れないけれど、そういう風に見ない人がいることも事実なので、私としては後者の方々を敬愛してしまうのです。
さて、千葉のことを書きます。
千葉という土地は私にはぜんぜんゆかりのない土地なのですが、家の方の母方のなんたらかんたらで、家の方は千葉には少し思い出があるそうなのです。でも、そういうことは普段の会話の中には出てこなくて、私には知りようもなかったのですが、昨日の日曜日の一日ドライブイン千葉で、あちこちを見学したりしているうちに、ぽつぽつと話題に上り、夫婦とは30年も暮らしていても知らないことだらけだなあと、深く感じ入ったのでした。
その一つは「鯛煎餅」についてです。私はこれを食べたことはありません。見たこともありませんでした。名前は聞いたこともあったので、鯛ノ浦という場所があるのでその関係かなぐらいに思っていました。「誕生寺」をぐるぐる見学して、ほーとか、はあーとか関心していたあと、山門のおみやげやさんを覗くと、そこには「鯛煎餅」の山が。制作者が同じというわけではなく、各店ごとに「鯛煎餅」は違う「鯛煎餅」らしいのです。そして、家の方は遠い目で、昔よく食べたと。おみやげは、鯛煎餅だったと。誰のおみやげかとか、いつ頃のことかとか尋問するように聴きだしていくうちに、すごく小さかった頃の家の方の姿が想像出来て、楽しかった。そこで、鯛煎餅をいろいろ試食して、味噌煎餅の鯛煎餅を買った。ついでに、ばあちゃんへ送ってあげようと普通の鯛煎餅を買った。鯛味噌も売っていたので買った。車で待たせていた黒い方たちに水を飲ませる。母犬ジェイは明らかにぶーっとしていて、お留守番もいやだけれど観光は面倒くさいのよねという態度。海を見ても、はしゃぐ気配もない。変な咳をするようになっているので、犬ドックをしなくては。
ジェイの衰えがとても目立つので、だんだん私たちも暗くなって、ジェイの居ない生活とか考えてみたりした。予行練習のような気がして慌ててやめる。ところで、年末に浅草寺で凶を引いてから、大吉を引くまでおみくじを引き続けることにしていたので、誕生寺でも引きました。三十番は凶です。それによると、すべてだめなのだけれど、それは福が寄りつきたくとも寄りつく場所がないため、とあって「掃除とかしなくちゃだめなじゃないの」と心ないひとことをいただいて、めげました。あー、そういうことなんだ・・・いろいろ手一杯だしぃ。
デューク更家のウオーキングダイエットは、なんかいい感じです。炎の腹筋というのもあって、クラクラするよ。
2/23 20;36 ラブアンドピース
追伸 どんどん日本語が壊れていく。意味が通じるギリギリの線はどこなんだろうか・・・別にそれが目的ではないけれど。壊しているのは事実です。
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