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現在位置:icon:moon過去のつぼ焼き&つぶやき:メニュー → 2004年4月9日のつぼ焼き

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黒い犬のつぼ焼き

Point icon2004年4月9日のつぼ焼き
御柱は本当に人が死んだりするのか

たぶん死ぬと見学した私は思いました。ペンションのオーナーも、朝食のときに「何人いったかな」と言っていました。重軽傷者4人という朝刊を見ながら、私はオーナーの顔を盗み見していましたが、特別悼んでいるふうでも、自慢げである様子もなく、今年の桜は散りましたという感じぐらいでした。毎回、諏訪の御柱は怪我人が出るのです。

数えで7年に一度の大神事は、現実には驚くほどちまちましたところで行われています。まず、二大見せ場のひとつ「木落し」は、切り倒されたご神木となるべき丸太を山から引き出したのちに、途中に用意された斜度30度ほどの下り坂を滑り落とすというものです。それが、傾斜はあるのに長さがない坂で、正面を特急「あずさ」が走り抜けていくのですから、その前に止めないといけないわけです。

引っ張り降ろす綱引き係と、後ろから綱を押さえる係りがあって、用意万端整うと後ろの綱がゆるめられて、どどどーんと丸太が滑るのですが、丸太には人がキャンデーに集る蟻のようにぶるさがったり、またがったりしているのです。それだけでも怖いのに、後ろからも引かれてかろうじてバランスを取って、坂にたいして真っ直ぐ向いていたものが、突然ゆるめられた丸太は前側の綱の引き具合で、大きく体を振ります。その時、結構な人が落ちます。

さらに、この丸太には「めど」と呼ばれる角が前に2本、お尻に2本取り付けてあるのです。このめどにもひとが鈴なりになりますので、坂を下り始めると急激に重心移動が起きて、頭でっかちの状態になり、ぐわんと前かがみになり、後ろが天へ向かって突き出された格好になるのですが、この時も人が落ちます。かなりの高さからの落下になります。そしてさらに、2本の角をつけているのは丸太なので、横にも重心を移す場合があります。そうすると、また人が落ちます。さらにさらに、めどと呼ばれる角が折れる場合がよくあります。人も一緒に折れためどと共に落ちます。落ちた上をなにかが転がったりすると、すごく怪我をします。落ちただけでも、骨とか折ります。

詳しくはわかりませんが、たぶん、前綱の引き手を、丸太の状況を把握していちいち指導する係りの腕がものを言うのかも知れません。ほとんど、運のように見えますが。そして、ぐわんぐわんとなった折れためどや、しがみついている人や、こぼれた人たちをも込みで、ご神木になる丸太を特急「あずさ」の高架橋の手前で寸止めにするのです。もっと、広い場所があればいいのに。と、思いましたが、それで怪我が少なくなるとは思えないのは、ああいうやり方は、ほとんど運だなと思わせるものがあるからです。そのことは、怪我人発表記事と関係してくると私は思うのです。新聞記事の数字はあまりにも少なすぎるようです。御柱はお祭りですが、神事の色が濃いもので氏子のいわば奉仕活動のようなものです。それを諏訪の人たちは知っていて、なおも丸太に乗るとき、怪我あるいは死は自分たちの手を放れていると感じるのではないでしょうか。だから、それを受けたとき密かにする、受難を静かにうけとめるということがあるのだろうと、感じたのでした。自分たちの怪我や死を密かにするということで隠されたのは、自分たちに対するご神体の意志であったと深く刻印された氏子のなせることではないでしょうか。

参加は8チーム。これは、8本の御柱のためのグループ分けです。そして、どの柱を引くのかは、抽選で決められるので、身も凍る寒風の中、毎朝の願掛けが始まり、くじ運を高めるのですが、それはやっぱり一番先頭の御柱を引くという名誉によくするためでもあります。そして、くじの順番通りに、200メートルの間隔を取った一行は、御柱街道と呼ばれる道を通り、「木落し」され、さらに「川越し」をして、「御柱御殿」にたどり着くのです。

「木落し」と並んで怪我人が出る場所は「川越し」と呼ばれる場所です。これについては写真があります。

これは、渡り始めたところです。柱の上に並んでいる人を見てください。いくら前の人に掴まっているからといって、こんなことして川に落ちたら・・・

ずりっとなって、みんな落ちました。

すぐさまよじ登ります。しかし、人数は減っています。どこにいるのか、挟まったのか・・・

ぶじに御柱は川を渡っていったのでした。

印象深かったのは、ラッパ隊と木遣り歌でした。私は土手の下の川際の砂場に座っていたのですが、斜め後ろの観光ガイドらしき人がケイタイで、進行の遅いことを連絡するのがおかしいような気の毒なような気がしました。といも長い時間をかけて、御柱は川を渡っていくのです。デンジャラスです。ダイバーが、流された人を引き上げるべく、待機していて、活躍しているのでした。

余りの寒さに、川岸には仮設風呂が用意されたのですが、なんと10人しか入れなくて、何百人ものふんどし男たちはどうするのかと思っていたら、どこぞの工場の風呂も用意されて、そこも20人分ぐらいで、なんだかいいのかそんなことでと、心から心配したのでした。さらに翌日は、雪も降り真っ白になりました。前日までに、まだ3本しか川を越えていなかった御柱の残り5本は、夜遅くまでかかって川を渡ったそうです。

4/9 21:37 ラブアンドピース 3人が無事に解放されますように

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