| まめまめまめ♪
いよいよ迫ってきました。
で、ほんとうは出品一覧をここでご紹介したいわけです。
したいのは山々なれど、スキャナーの調子がよくなくて、取り込めない上に、デジカメを使おうとしたら、それもなんだかうまく取り込めず、2日にわたり神経衰弱に、すりきれ寸前、頭の血管。
そこで、泣く泣く、文字だけでの紹介をしちゃうことに。
おいおいスキャナーの調子がよくなるか、ぶん投げて壊して新しいのを買うかして、おいっ聞いているかスキャナーのあほっ、真心が通じないやつだなあ。どうにか、映像でお見せして、ご注文を賜る所存でございますが、とりあえず、紹介は活字でしちゃうからね。
まず、宮原昭夫さんの「横丁のご隠居学 上下」。これは和綴じ本でA6の大きさ。各80頁を越すのでなかなか読み応えがあります。装丁は、二冊を柔らかな帙でくるんだ、ちょっと小箱ふうって云うか、包みました大事なものだから〜と言う感じのものです。
宮原昭夫ホームページに連載していた「うずきたかれ」の総集編です。
(「うずきたかれミニ」は現在も連載中)
「ご隠居学」にめざめた宮原昭夫さんのウンチクとヘリクツが、糾える縄のようになって、考察することの楽しみへと誘われる、そんな本です。
頒価2000円の予定。
次に、やはり宮原昭夫さんの単行本「ごった返しの時点」から、第一章「幼い廃園」をハードカバーで。これはB6版かな。文庫本のちょっと小さな感じ。掌本です。
内容は、体の弱い多感な少年の、第二次世界大戦の敗戦前後。少年たちの学校での生活と、愛国少年が愛国国民になろうとしても、どうしてもずれてしまう体と心を、ありのままに。
芥川賞作家のその時が、ここに書かれています。
頒価1000円の予定。
小城伊津子さんの本二冊。
宮原昭夫ホームページ「恋文」のコーナで、名鹿祥史さんの写真とコラボレーションした短編集。試みで始めたコーナーを、今やなくてはならないコーナーへとした秀逸の作品群が納められた「ハモニカ・美代子・パイナップル」。和綴じ本でA6版。写真とともにお楽しみ下さい。ここには、時間と場所を自由に行き来する文章に魅了されるとともに、ドラマチックな出来事を静かな息づかいで語る宝玉の世界があります。
頒価800円の予定。
もう一冊の「相棒さん」は、短編小説「相棒さん」と「兵隊さん」を納めました。作者が見つめているものの先に広がる世界の大きさを知るとともに、その大きなものを抱きしめるように手を広げている作者の姿を彷彿とさせる作品です。
頒価800円の予定。
特筆すべき一冊は、上川謙市さん書きおろしの「おくのほそ道夕照」。
これについては、特装版と頒価版を作りました。ほんとうは特装版を全部作りたかったのですが、諸事情により、今回のお祭りには間に合いませんでした。
特装版はA7版の横長で、豆本としては大きめですが、掌本と云うよりは小さいという微妙な大きさです。
さらに、読みやすいことを考え、たくさんも作りたいので、A6版の和綴じ本を作りました。少しレイアウトが違うので、趣が変わってしまうのが、残念でした。和綴じ本の装丁は二種類あります。これは作っている時の気分です。深い意味はありませんし、紙の在庫とは関係ありません。
内容は見開きにした時に、右側の頁が芭蕉の「おくのほそ道」の文章がくるように作り、左側の頁には上川謙市さんの俳句と写真を載せるようにしました。
芭蕉を追いかけるように歩いたおくのほそ道で、上川謙市さんが心にしまった俳句と写真がごらんになれます。自らの散文を廃して俳句と写真だけで、芭蕉の散文に拮抗する姿勢に、頭が垂れる思いの一冊です。
特装版は頒価2200円の予定・・・一日一冊しか作れないので、完全予約販売になります。
頒価版は頒価1200円の予定。
文芸評論家のゆりはじめさんの小説「修身『優』」の中から「笑いについて」で、豆本を作らせて頂きました。和綴じ本で大きさはB6版。「修身『優』」は疎開派小説集。宮原昭夫氏がこの小説群をさして、「第三帝国の歴史が、悪い魔法使いの出てくるプロシャのお伽話のような奇想天外な面白さがあるのと同様、大日本帝国の住人以外のものには、腹の皮がくたびれるほどおかしなユーモア小説です」と述べている。それは、宮原昭夫さんの「幼い廃園」にも共通するものであります。
「笑いについては」その中からの一編です。
頒価500円の予定。
次には青空文庫からお借りした内容を豆本や、ちょっと変わった本にしてみたもの紹介。。
太宰治著「桜桃」。これは短いので折り本にしてみました。大きさははっきりとはわかりませんが、ちょっと縦長のマッチ箱みいな感じです。何故か袋入りです。豆本といえば、なんでもかんでも「桜桃」を作ってしまうのであります。
頒価500円の予定。
オニイド・アンドレイエフ著、森鴎外訳の「犬」。これも小さな折り本です。どうしてこの話が好きなのか、よくわからないのだけれど、犬の気持というものを考えます、孤独とか。袋入り。
頒価500円の予定。
もう一つは太宰治の「雀こ」です。これは井伏鱒二へ、津軽の言葉で。という言葉がついています。送られた井伏鱒二は、たぶん声にして読んでみたでしょう。私も声にして読んでみました、幾度も。声に出して読んで頂きたい。手紙のように、ただ畳んで封筒の代わりに紙で包みました。袋入り。
頒価300円の予定。(太宰治は泣くかも知れませんが・・・)
「ガリバー旅行記 第二、大人の国」ブロブディンナグ著、原民喜訳。
原民喜訳! ちょっと驚きです。小人の国はよく覚えている人も大人の国となると、あれっどんなのだったかなあと首をひねる。大人の国もかなり長い話しです。原民喜はどんな気持で訳したのでしょうか。そんなことを想像するのも楽しいです。この本は、本といえるかどうか、一カ所、穴を開けてリングで留めました。あとは一切綴じずに、カードのようにしてみました。案外読みやすいのでした。しかし、この本は左利きの人のためのものです。穴が左上についているからです。
右利きの方でももちろん読めますが、ちょっと手元に躓きを感じるかも知れません。
頒価1000円の予定。
次は、万リーの本が二冊。
「パラダイスにて」と「蛇」です。
「パラダイスにて」は糸綴じをしていて糸かがりの時に、糸を巻きつれる真ん中に使う藁を、違うものに代えたらどうなるかというちょっとしたいたずら心で、探求心とも云いますが、リボンを使って作ってみました。すごくごっつくて、変な具合になったのですが、思いの外開きやすくて読みやすい。なにかもっと工夫の余地があると考えさせられる装丁になりました。版形は文庫本よりちょっと大きめ。キリスト教の国では書きにくい小説かなというのが筆者の弁です。
頒価1000円の予定。
「蛇」は、「蛇」「猫は人のように泣く」「恋」の三編が入った短編集です。銀座の伊東屋でこの本の装丁の紙を見つけたのは、去年の夏のことでした。ピンクのヘビ柄・・・の紙があまりかわいいので、ついついこの本を作ってしまいました。B6サイズのハードカバー。
頒価1200円の予定。
もう一つありました。童話「蜂」です。あまりに残酷というご指摘を頂きましたが、本人は気に入っています。ちっちゃな和綴じ本。
頒価500円の予定。
少し毛色が違うものも用意しました。「本型カレンダー わたしはこども2006」です。絵は川口陽子さん。モデルはすやこさん。編集デザインはボヘミアンクラフトにお願いしました。
川口陽子さんは瀬戸で陶芸を勉強していた人で、絵がうまい。さらにモデルを愛しているので、溢れるものがある。サイズはB6より二回りぐらい小さい。
頒価800円の予定。ポストカード付きです。
今回も陰になり日向になり手伝ってくださり、暖かで親身なアドバイスをしてくれたボヘミアンクラフトのボヘミアン氏も、足りない作品を見かねてか、制作に突入。
絵本になる予定です。お楽しみに。
以上が現在仕上がり、あるいは仕上がりつつあるものです。
さらに、ちっちゃなおまけや、へんてこりんなおまけも用意しました。
当日は、和綴じ本の実演はしませんが、なんか作っているかも知れません。
書き忘れましたが、当日は手持ちはわりと少なめの部数にします。
注文を頂けば後日郵送。さらに、オプションにもなるべくお応えできるように頑張りますので、これをこのやり方で作ってねと云うのも在りです。どこまで出来るかわかりませんが。とりあえず、実物を見に来てください。
さらに、豆まつり終了後は、黒犬書店扱いになりますが、販売していますのでご遠慮なくお問い合わせ下さい。
ただし、手は二本、それもかなりだらーんとした手なので、すぐにいっぱい作ってというのは無理かも。ゆっくりとろとろと作りますが、間違いなく上達していますので、これからもっときれいな本が作れるはず・・・です。
まめまめの本の報告でした。
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